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2017年1月26日

歯周病治療(歯周外科処置)について

こんにちは。
本川越歯科 院長の鈴木です。
前回エムドゲイン治療について書くと言いましたが、、、、
今回はその前段階の歯周外科処置について説明します。
歯周病が気になるとのことで来院された患者さんです。
まずは保険治療に沿った基本歯周治療を施しました。
①歯周病基本検査Ⅰ
②スケーリング(超音波を使ったお掃除)
③歯周病基本検査Ⅱ
④SRP(スケーリング・ルートプレーンングと言って歯周ポケットが4mm以上の部位に施す歯周病治療で、全部で6回かかる場合があります。)
⑤歯周病精密検査Ⅲ(SRPが終わった後の精密検査)
そこで歯周ポケットがまだ7mm残っている部位があったのと、患者さんがまだ違和感があるとのことででレントゲンを撮りました。
その歯周病治療を行った後のお口の中の状態です。
ぱっと見はなにも問題なさそうですが、ポケットを測ってみるとこんないプローブがささっています。(7mm)

歯茎は問題なさそうでも見えないところでこのように深い歯周ポケットが残っています。(これは外科処置前に麻酔をした写真なので歯茎から多少の出血と貧血帯がみられます。)
次にレントゲン写真です。

この赤丸部分に硬くてSRPでとりきれなかった歯石がありました。
このような場合は歯茎を開きどこのどのくらいの歯石が残っているかを確認して、その歯石を取り除くという処置が必要になります。
それが歯周外科処置という方法です。
歯周外科処置は、様々な方法があり、やり方などもそれぞれありますが、私はJIADSという日本の歯周病の勉強会の中でエビデンスにそった治療方法等を学んできたのでそこのコンセプトにそって適応症や術式を選んで行っています。当院は基本的にJIADSベースでの歯周病治療に取り組んでいます。
《JIADSとは米ボストンの世界的な歯科医師研修機関の姉妹組織で「日本先進医療研修施設」の略です。
歯周病治療・インプラント治療・補綴・矯正などすべてのスペシャリストのための研修機関であり歯科臨床の知識と技術をトータルに学ぶことのできる国内有数の卒後研修団体です。》

今回はMWF(モディファイドウィッドマンフラップ)という術式をとりました。
『通常の歯周病治療では、深い歯周ポケットがある場合、歯肉で覆われている患部を目視で確認できる範囲には限界があり、歯石やバイオフィルム(原因となる細菌層)の完全な除去ができず、取り残しが発生してしまいます。この手術では、歯肉を開く事により直視下で、歯石やバイオフィルムを除去でき確実性が増します。』
歯茎を開いた画像がこちらです。

この黒丸部分が歯石です。
目では見えない歯石です。
歯茎をきれいに開いてしっかりと見る。これがこの術式の利点です。
そしてなぜ歯石なのに色が白ではなく黒っぽいのかというと歯茎にうまっていて呼吸ができていない歯石だからです。この歯石が歯周病を悪化させるものなんです。
歯周病は歯茎の病気ではありません。骨の病気です。
この見えない歯石が骨を溶かし、そしてその結果歯茎を腫れさせることでみなさんは歯茎の病気なんだと思ってしまう由来です。
実際の歯周病は『骨のの病気』であるとみなさんに知っていただきたいと思っています。
これが取れた歯石の一部です。

3mmくらいの歯石が2つ綺麗にとれたので載せてみました。
この歯石は上記でも記したように毒素を出すことで人間の免疫機構が働き排除しようとすることで骨が溶けていくという流れになります。
そして最終的に歯石を取った後の画像になります。


この上の写真で前歯から4番目の歯のこの部分の黒丸が歯周病になりやすい場所です。
溝(根面溝)ができていてここに歯石が溜まるとSRPでは完全に除去できないのです。
このようにこのように歯周外科処置には歯茎を開くという外科処置をともなうというデメリットはありますが、歯石を目視できるのでしっかりと除去できるということ、そして骨がある位置をしっかり把握できることでこの先のリスク評価もできるといったメリットの方が大きくなります。
しっかりと歯周病治療をして、80歳でも20本歯を残す取り組みが健康寿命を大きく伸ばすことにもなり常に体の健康も保てるようになるのです。
本川越歯科では患者さんみなさんに歯周病治療をしっかりとうけていただき、健口寿命を伸ばすことで、しっかり噛んで食事ができるようにして健康寿命を伸ばしていくお手伝いをさせていただければと思います。
なにかご質問等ありましたらなんでもおききください。
宜しくお願いします。

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